






ミリスチン酸イソプロピル(IPM)って何?
ミリスチン酸イソプロピルは
無色透明で粘度の低い液体で、
ヤシ油などから得られる
高級脂肪酸のミリスチン酸と、
石油からの低級アルコールの
イソプロパノールを合成したものです。
またミリスチン酸イソプロピルは
IPMという略称でも知られている
高級脂肪酸アルコールエステルです。
イソプロピルミリステートと言われることもあります。
ミリスチン酸イソプロピルの用途や効果は?
ミリスチン酸イソプロピルは、化粧品やヘアトニック、
アルコール性ローション、口紅、ファンデーション、
デオドラント製品など、幅広い用途で使用されています。
化粧品に使われるのは、皮膚に浸透性がよく、
ソフトでサラッとした感触なので、
クリームなどに含有することで脂っぽい感触に
ならずに使うことができるためです。
ヘアトニックなどのアルコール性ローションに
配合されているのは、IPMが
エタノールに良く溶ける成分なため、
配合することで、油分が皮膚や頭髪に
柔らかい感触を与えることが出来るためです。
口紅やファンデーションにも
使われることがありますが、この場合には
溶解剤として品質を均一にする役割があります。
ミリスチン酸イソプロピルは
デオドラントスプレーにも配合されています。
IPMは油分ですが、殺菌作用があるため
デオドラント製品で効果が期待できるんですね。
ミリスチン酸イソプロピルには毒性がある?
汗の臭いや原因などは様々ですが、
汗に含まれる脂肪を雑菌が過剰に分解することで
臭いが発生することは一般的に知られていますよね。
汗の臭いはこれら物質を分解する
雑菌の活動を抑えることで
臭いの発生を抑えることが期待できます。
デオドラント効果のある制汗スプレーに
使われるミリスチン酸イソプロピルは、
刺激となる成分でもありますが、
「医薬部外品」では、身体に影響しない程度の
微量を配合して、細菌に対して効果のある
濃度に調整がされているので安心して使用できます。
これまでにお伝えした通り、
IPMは、幅広く化粧品やヘアトニック、
制汗スプレーなどに配合されており、
安全性は高い成分といえますが、
稀に赤みが出るなどのアレルギー反応を
引き起こす可能性があるため、
この成分が配合されている製品を使う前には
パッチテストをしてからの使用をおすすめします。
今日の雑談


ミリスチン酸イソプロピルを含んでいない
デオドラント製品はこちら↓